タンカーをピタッと止める着桟の技術と航海士の仕事内容
ガソリンや灯油を運ぶタンカーの仕事には、港に船をつける「着桟(ちゃくさん)」という作業があります。
数千トンもの重さがある船には、車のようなブレーキがありません。エンジンを止めても慣性で進み続けるため、岸壁の数メートル手前でピタッと止めるには、緻密な計算と経験が必要になります。
「ここでエンジンを後進にかけて、行き足を殺そう」
「今日は風が左から吹いているから、少し右に船首を向けよう」
航海士は、風速や潮の流れを読みながら、操舵手に細かく指示を出します。
三協海運が誇る「あさひ丸」や「第八あさひ」のようなタンカーは、エネオスなどの大手企業の専用桟橋につけることが多く、安全基準も非常に厳格です。
10センチ単位の調整をチームプレーで行い、無事にロープが固定された瞬間の安堵感は、この仕事ならではの醍醐味と言えます。
着桟した後は、油を陸上のタンクへ送る荷役が始まります。
バルブを開ける順番や、ポンプの圧力を調整する手順など、一つひとつの工程がマニュアル化されています。
現在、航海士として新しい環境を探している方や、海運業への転職を考えている方、瀬戸内エリアや九州地方にお住まいの方は、ぜひ一度ご相談ください。